「アイリス パリダは、厳格な特性を持つ神秘的で扱いが難しい花です。崇高で近寄り難く、格好良くありながら反抗的な面を持ち、どことなく捉え難いディオールの男性像にも通じます。
新たな香水の創作にあたり、私はアイリスを花から根まで全体的に捉えるというアイデアに取り組みました。アイリスは、繊細な花びらがつく1本の美しい茎をもつように見えながら、実際は力強い地下茎に支えられており、私はそれを力強い香りの“背骨”として思い描きました。そのセンシュアルで意志の強い香りは、まるでチョコレートとも言えるようなほのかなカフェインの香りがします。
類まれな品質のトスカーナ産アイリス パリダ バターにより、繊細さと力強さのコントラストを極限まで高めることができました。パウダリーな柔らかさとアンバー ベースの力強さ組み合わせることで、心を奪われるようなディオール オムが完成しました」
フランシス・クルジャン